FCTメディア・リテラシー研究所 Japan Media Literacy Research Institute
『最新Study Guideメディア・リテラシー【入門編】』鈴木みどり編、リベルタ出版、2013年、2,200円

 本書は多くの教育関係者や研究者、市民によって活用され、2000年の初版、2004年の『新版』と版を重ねてきた。そして、今回内容を検討し、『最新版』として新たに改訂する機会を得ることができた。
 今回の改訂にあたってはインターネットについての新たな章を設けたほか、従来からある章でも今日のメディア状況を反映させて活動を見直し、より丁寧な説明を加えた。巻末の資料や参考文献も最近の研究動向を踏まえて補強した。

 第1章では、メディア・リテラシーを学ぶうえで基本となる理論的な枠組みを示している。ここでは、メディア・リテラシーの理解を理論的に深めるために、日本のメディア事情に即した基本概念を構築し、さらにメディア事情を学ぶ場の作り方や学びの場の進め方について詳しい説明をつけた。第2章では、環境化しているメディアについて意識化し、メディアについて学ぶことの大切さと奥深さを知ることで、メディア・リテラシー活動の面白さ、 楽しさを体験する。今回は、インターネットの普及を意識して改訂した。この導入の章を経て、3〜5章では、映像メディアのテレビを中心に、テーマ別にメディアについて実践的かつ系統的に学ぶようになっている。
 新設した第6章では、インターネットをとりあげている。メディア・リテラシーの基本概念を適用してクリティカルに読み解くことにより、インターネットがメディアとして「現実」をどう構成するのか、意識化する学びを提案した。

 本書の読者としては、学校の授業で、あるいは地域で開催される生涯学習講座で、メディア・リテラシーに取り組む中学や高校、大学の学生、講座に参加する多様な市民を想定している。本書を手にしてメディア・リテラシーの学びに参加する人たちが、ファシリテーター/教師とともに、メディアについて学ぶことの面白さ、楽しさを経験し、積極的な活動を展開できるようにとの願いをこめて制作した。

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