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グローバル・ネットワークの力強さ
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世界各地でメディア・リテラシー(ML)に取り組んでいる人たちがこの数年待望してきた「サミット2000:子ども・若い人たちとメディア〜ミレニアムを超えて」が、カナダ・トロントのコンベンション・センターを会場に、5月13日、ついに幕を開けた。
参加者は世界55ヶ国から1400名を超えていただろうか。この領域で著作を発表している各国研究者の大半が顔を揃えていたし、1990年の南フランス・トゥルーズで開かれた初めての国際会議で知り合った研究者や実践者の多くに再会し、その後の活動と展開について語り合うことも出来た。 むろん、多くの新しい出会いもあった。ML活動はこの10年に世界各地で大きく進展した。台湾やインドネシアなどのアジア諸国、ハンガリーやロシアなどの東欧諸国でも、MLに取り組む教師や研究者たちによる市民組織がさまざまに活動をはじめている。 MLにかかわる多数の実践者、研究者がこれほど多様な国からトロントに集まった背景には、「サミット2000」の企画・運営で中心的な担い手となっていた市民組織AMLの人々と、その主要なメンバーでもあるジェスイット・コミュニケーション・プロジェクト(JCP)を主宰するJ.プンジャンテ氏に対する期待と厚い信頼があるだろう。創設者のB.ダンカン氏を初めとするAMLのメディア教師たちは、世界に先駆けてML教育に取り組み、20数年の実践を積み重ねてきたし、J.プンジャンテ氏は、FCTの招きで92年に来日しているように、国内外のML組織の交流に力をいれ、グローバルなネットワークの構築で大きな役割を果たしてきた。さらに彼らは、この数年、メディアと市民のパートナーシップを追求してML活動の新しい地平を拓き、インターネットを組み込んだML番組の実現や、斬新なビデオ・パッケージの開発と、その可能性の大きさを世界に示してきた。 サミットに参加して私たちが得たものは実に大きかった。なかでも、AMLに集うメディア教師たちの経験の豊かさと、それを惜しげもなく私たちと共有しようとする彼らの熱意には心をうたれた。グローバルな広がりをもって構築されつつあるMLネットワークの力強さを実感し、その一員であることの重さを改めて考えさせた1週間であった。 −『fctGAZETTE』No.71(2000年7月)掲載− |
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