FCTメディア・リテラシー研究所 Japan Media Literacy Research Institute
新たな四半世紀の歩みが始まっている
10月半ばを過ぎ、FCTにとっては創設25周年記念国際フォーラムの記憶とともに特別な意味をもつことになった2002年が、ほどなく終わろうとしている。そして私たちは、あの暑い盛りの8月4日に再会した創設メンバー、ジョージ・L.オルソン氏からのメッセージ「継続は力なり」を深く心に刻みながら、いま、新たな四半世紀の歩みを始めている。
FCTではこの新たな歩みの方向性について、1999年にNPOの認証を申請した時点で、すでに明確にしている。すなわち、FCTは地球市民としてメディア問題に取り組んでいくこと、その際、20数年にわたる実証的研究と実践の蓄積を踏まえ、その路線を継承しつつメディア政策をふくむあらゆる問題領域で積極的に発言していくこと、である。そのために必要なのは、より一層の専門性であり、そうした観点から、この数年、FCTではStudy Guideの制作と出版、それを用いたファシリテーター研修セミナーに力をいれ、他方では、グローバルなネットワーク活動をより活発化させ、国際交流フォーラムも毎年のように開催するようになっている。
25周年記念国際フォーラムは、こうしたNPOとしてのFCTの方向性を再確認するうえでも、意義のあることであった。
そして8月以降、FCT活動はすでに大きく展開しつつある。メディア・リテラシー集中講座ということでは、8月末に宇治市(京都府)、10月に厚木市(神奈川県)と静岡市で開催している。いずれも地域の市民センターや女性センターから企画と実施をまかされて実現した共催事業である。研究領域では、Study Guide 2 (ジェンダー編)の企画制作が最終段階を迎え、来春の出版が日程に上ってきた(リベルタ出版から)。
国際交流活動としては、2003年に開催予定の国連「情報社会世界サミット」(WSIS)を見据えて動き出している世界各地のNPO/NGOとの交流が盛んになりつつある。9月には、アジア地域のNPO/NGOが集うマニラ会議に参加し、FCTによるメディア・リテラシー活動について報告した。さらに11月にはバンコクでの会議が企画されており、これへの参加の要請もきている(多忙な日程を調整できず不参加)。11月には、他にも、WACCアジア地区総会がクアラルンプールで開催されるが、これには、FCTも団体メンバーであることから、参加を予定している。
これらの活動に加えて、各種の問合せ、協力要請がインターネットサイトを経由して日常的にくるようになっている。事務局はその対応に追われている今日この頃である。
−『fctGAZETTE』No.78(2002年11月)掲載−
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